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面接の心得

※ここでは研究大学院の面接を想定しています。勉強がメインの専門職大学院には必ずしも当てはまりませんので、ご注意ください。

 

面接における心構え

 

 大学院入試の面接は、単なる質疑応答ではなく、研究活動を行ううえでの適性を総合的に評価される場です。面接官(多くは大学教員)は限られた時間で受験生の専門的な基礎知識・論理的思考力・人柄まで見極める必要があります。そこでは画一化された、ある意味では模範的な返答を求めてはいません。シンプルにいえば、「研究の議論ができる相手か」ということを確認したいのです。

 まず、研究について議論する際に望ましい姿勢は「論理性」「簡潔さ」「正直さ」の三点です。これは大学院入試の面接でも同じことです。自分の考えを述べるときは必ず根拠を示し、質問には要点を押さえて簡潔に答えましょう。理解が不十分な点に対しては正直に「分かりません」と答えても構いませんが、それでも論理的に可能な範囲で、自分の考えを述べるようにしましょう。

 反対に避けるべき言動は「感情的な受け答え」「言い訳やごまかし」「本題から逸れて長話を続ける」「黙ってしまう」ことです。これらは研究の議論をするうえで有益なものにはなりませんので、大学院生として受け入れた際に研究指導を行うことが困難であると判断されてしまうでしょう。日頃からこのような癖がある人は、当日このような言動をしてしまわないように、事前の訓練が必要です。

面接者(大学教員)が主に確認したいこと

 

 「研究の議論ができる相手か確認する」と一口に言っても、これには様々な観点が含まれています。以下にその代表的なものを挙げます。

●基礎研究能力

 研究についての理解が問われます。勉強と研究を混同していないか、大学院をお勉強するところだと思っていないかというのは、基本的なことですが重要なことです。

●専門分野の理解

 自分が行いたいと主張する研究に従事するために、最低限知っておくべき内容を勉強しているかは確認したいポイントです。大学院ですので、学部レベルの専門知識は当然に必要です。

●論理的思考能力

 研究を行い、論文を執筆するためには、論理的思考能力が必要不可欠です。そのため質問に対してロジカルに返答できるかは大事な点です。

●研究計画が実行可能か

 提案された研究計画が実行可能かは確認する必要があります。とはいえ、大学院進学後に、その研究計画をそのまま実行するとは必ずしも限りません。ここで確認したいことは、実行可能な計画を自力で立てることができるかという、PDCAサイクルでいうPの能力です。

●コミュニケーション能力

 研究活動においては、指導教員や他の研究室メンバーとのコミュニケーションは必須です。そのため、研究の話が普通にできるか、他の学生と共同生活ができるかといった点でのコミュニケーション能力が確認されます。

●倫理観

 研究不正が自身の研究室で発生することは、研究者としては絶対に避けたいことです。そのため、研究に対する倫理観を確認する必要があります。特に研究計画書において生成AIを不適切に利用して作成していたり、代筆されたものを提出した兆候が見られたりするような場合には、即座に受け入れ拒否の対象になります。

●やりたいことと研究室・指導教員とのマッチング

 大学院での研究活動を有益なものにするために、大学教員は学生の興味と自分の興味とのマッチングも重視しています。そのため、あなたがやりたいことが、志望する研究室でやることが適切なのかという観点も確認されます。

作成者:井上祐樹

​研究者情報:https://researchmap.jp/yuki_inoue

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